商店街に芝生を敷いてみた

〜私が生まれ育った商店街に芝生を敷いてみたら、どのような出会いが生まれるのか~

◼️このままじゃまずいぞ!大曽根商店街

みなさんにとって商店街はどのような場所ですか?
私にとって大曽根商店街は家族、あたりまえにある存在、安心できる場所、思い出のアルバムのようなところです。
しかし大曽根商店街の店舗数は年々減少し、実際の地区の世帯数や人口は微増ながら増えているものの、商店街を行き交う人々の流れは平日、休日関わらず少なく、閑散としている状況です。
買い物、おでかけ、遊びに行く場所としては利用されにくくなってきており、特に若者からの認知度・理解度が低くなってきているように感じます。
ただ、昔の商店街の役割・存在とは違ってきていますが、今のこの大曽根商店街にもたくさんの魅力があります。
遮るものがない1本道であったり、音がないことが逆に静かな空間であったり、夜遅くまで照明があるので安全であったり、通勤・通学や散歩のルートでいろんな人々が通過したり。
そんな商店街の知られざる魅力をより多くの人に知ってもらいたいという想いがあったりもします。
あえて外から何かを持ってこなくても、今ある魅力をコンテンツとして見せることができるはずです。

 ◼️バエる商店街にするには?

私は大曽根商店街オズモールに店を構える下駄屋の娘の安藤小貴と申します。
このたび大曽根商店街にてシバエリストとして活動を始めました。


私は、生まれてからずっとこの大曽根商店街で育ってきました。
家族やこれまで商店街を支えてきた人たちの歴史が詰まったこの場所をこれから先も残していきたい。
さらに令和の時代に合わせた新しいカルチャーも取り入れたい。
今昔文化が共存する「公園」みたいな商店街にしたいと思っています。


現在も大曽根商店街では路上空間の活用として様々な活動がされています。
道に屋台を出したり、将棋を指したり、麻雀をしたり、ストリートピアノを置いたり。
ここにいたいと思える場所、人々が帰ってきたい、思い出の場所となるような商店街にしていきたいという想いは商店街の人たちも含めてみんなが持っている想いだったりします。
ただ現実としては、日常に人が集まることはなく、高校生などの若者たちは近くのファーストフード店やファミリーレストランでバエる風景をSNSにあげています。

どうやったらそんな若者を商店街に呼び寄せられるか?

ひとつの実験として広い歩道に一枚の芝生を敷いてみることにしました。
一枚の芝生からどんな商店街の風景が作られていくのか。
それがバエるものであれば若者が集まり、それを拡散しはじめてくれるのでは。
まずは自分たちで体験してみました。

◼️芝映師〜シバエリスト 爆誕

まずは自分たちで路上に芝生を敷き、同じように今の大曽根商店街に危機感を感じ、もっと盛り上げたいという有志を集めて、商店街の未来を芝生の上で考えてみました。
芝生の上でこんなことができるのではないか、もっとこんな人を呼んだら面白いんじゃないか?
みんながちょっとしたおやつを持ち寄ったり、近所の犬の散歩の方が声をかけてくれたりと、そこにはすごくゆるくて幸せな時間が流れていました。

商店街の道路に座ると行儀が悪いですが、芝生を敷いたら許される。普段見られない目線の高さ。
もうこれは立派にバエる条件が揃っている、そんな場所を「芝映スポット」と名付けました。
そしてこれを体感してバエる映像を残していく(アーカイブする)こと、それができる人は「シバエリスト」としてその活動を周知していくことで若者にリーチできるのではという考えに行き着きました。
シバエリストが芝映スポットを定期的に商店街に展開していくことで、ひとつのムーブメントを起こそうという企みです。

様々な人と出会えて、コミュニケーションが取れる場所、いろんなジャンルと共存できる場所として芝映スポットを活用していければと考えています。
そういった場所を今後どんどんつくっていくことで、これまでにない商店街にしたい、商店街業界に新しい風を吹かせていけるのではと考えています。

実際に高校生と一緒に芝生の上で話すこともしてみました。
商店街のことを知らない高校生が多く、私達の活動の意義を改めて感じました。
集まれる場所がほしいなど、高校生ならではの意見も聴くことができ、この活動を通して、大曽根商店街がそんな場所にもなれると考えています。


◼️大曽根芝映スポットを知ってもらう

10月に4回大曽根商店街に芝映スポットを出没させておりますが、11月10日(日)に大々的に商店街一帯に芝映スポットを実装します。
そこに訪れる人たちが思い思いの時間を過ごし、バエる写真を公式Instagramに投稿してもらうことでよりたくさんの人たち、特に若者たちにリーチできると考えています。
若者達が集まって楽しむことができ、古いかもしれないけれど、新しい場所として認知してもらえるような取り組みに繋がるようにコンテンツを盛り込んでいきます。

時には商店街に住む人やそこを通る人との新たな出会いであったり、芝生を目的に集まる新しい人との出会いであったり、今までであれば交わることのない人達との出会いの場としても商店街がなるような取り組みを目指しています。
商店街のお店の物を買って食べたり、飲んだり、身につけたりすることでお店との関係性も構築し、また来たいと思える場所になっていくこと。
今まで関わっている人も新しく関わってくれる人もすべての人が心地よく、楽しく過ごせる場所にしたいと考えています。

さらに今後の展望として、商店街で何かチャレンジしたい人を受け入れたり、企画として継続していくための仲間を増やしていったりすることで、さらに商店街が活性化していくことにつながると考えています。
イベント後も定期的にゲリラ的に、めげずに芝を敷き続けマチと人とをつなげ大曽根商店街に芝文化が定着するまで駆け抜けます!
いつの日か、ほかの商店街が「大曽根の芝は青く見える。。。」と言ってもらえるように。

公式Instagram: @ozone_shibaespot
代表者    : 安藤小貴
所在地    : 大曽根商店街
設立     : 2024年9月
事業内容   : バエる映像を撮れる芝生を商店街に敷く活動

本件に関するお問い合わせ先

担当者名:安藤小貴
下記公式InstagramのアカウントへDMをお送りください。