マイクロモビリティの未来は?ラストワンマイルを阻む、道路交通法の壁を問う!!

  ~“忍者的疾走”を実現する未来型モビリティ「クナイボード」で実証実験を実施!!~

名古屋市(名古屋市住宅都市局)が主催する、実践学習型まちづくりプログラム「Poc up スクールNAGOYA」は、2024年2月10日(土)、名古屋港ガーデンふ頭で地域活性化イベント「GOOD BOIL FESTIVAL MINATO24」を開催します。その中で「チームKUNAI」は、新たに開発した未来型マイクロモビリティ「クナイボード」の実証実験を行います。

「クナイボード」は、忍者の道具「苦無(くない)」をモチーフに作られたもので、非電動で軽量のため走行性・携帯性に優れ、通勤・通学のラストワンマイルや、観光地での利用などが想定されます
しかし、現在は道路交通法と60年以上前の判例によって、その使用範囲を制限されています。

実証実験では、この道路交通法の規制緩和の可能性を探り、最終的には「クナイボード」の利用範囲を広げることで、人の移動を活発化し「地域活性化」に貢献できればと考えています。

■社会的課題  「歩いて20分→なら行かない…」→街衰退

交通整備の遅れ…近年、自転車や電動キックボードのライドシェアが都心部で増加しはじめていますが、世界と比べるとまだまだ遅れていると言われています。特に都心から少し離れたエリアや郊外では、これらの新しい移動手段は、ほとんど整備されていません。

街の衰退…一方、近年多くの地域が抱える課題として、歩行者不足による街の衰退があります。数々のシャッター商店街では歩く人の姿が見られず、地域経済や社会的な結びつきの低下につながっています。これらも、上記の交通整備の遅れも原因の一つとして、考えられます。

その解決策としてクナイボードは軽量モビリティ体験を提案します。

「クナイで10分→なら行こっか!

■クナイボードの魅力

・魅力①独自の走行性…クナイボードは、スケートボードと比べると、ハンドルもブレーキもあるため安全性が高いです。また、キックボードと比べると、体重移動だけで左右に曲がれるため、慣れれば片手でも運転でき、歩行と比べると2倍の速度で移動できます。まさに忍者的に街を疾走できます。

ちなみに、クナイボードの名前は、忍具「苦無(くない)」が由来です。「投げる・切る」などの武器として使われただけでなく、壁に登る際のペグや穴を掘るスコップのようにも使われていた「苦無」。「苦」も「無」く
あらゆる動作が行えるというその汎用性の高さにあやかり、「クナイボード」と命名しました。

・魅力②持ち運びに便利成人男性が立ったときに股下に収められる程度までコンパクトになり、自立するため、電車に持ち込んでの移動も可能。郊外の駅からの利用や、地域の裏通りや商店街などでも利用しやすくなります。

また、乗りにくい場所では、後輪のみを接地させて手軽に引きずることができる「ドラッグモード」を搭載しており、登り坂でも苦がありません。

・魅力③カーボンフリー…クナイボードは、動力を一切使わないため、環境にやさしいです。

道路交通法の壁

しかしながら現在、クナイボードの使用については、

道路交通法第76条「交通のひんぱんな道路において、球戯をし、ローラー・スケートをし、又はこれらに類する行為を禁止する」

とされているため、クナイボードなどの足漕ぎキックボードでの路上走行は、違反行為に当たるケースもあり、走行が制限されています。

この、”交通のひんぱんな道路”については、明確な基準はなく、

『1時間に原付30台、歩行者20名、自転車30台程度より多い場合』という判例がでているのみ。

◎そして、この判例は昭和34年(60年以上前!)にだされたものです。

一方、現在は…

①2023年7月には、道路交通法が改正され、電動キックボードが16歳以上は免許なしで乗れるように規制緩和がされました。

②また名古屋市も空き店舗や空き地などを地域資源として活用して、歩きたくなる街、ウォーカブルなまちづくりを推進し、人々の回遊性を高めようとしています。

◎こういった時代の流れの中で、「クナイボード」の使用を制限する道路交通法は

 本当に時代の要請に応えられるものなのでしょうか?

 規制緩和をすると何が問題なのでしょうか?

そういったことを、この実証実験で確かめていきたいと考えています。

クナイボード実証実験の概要

● 日時:2024年2月10日(土) 11:00〜16:00
● 場所:ガーデンふ頭臨港緑園 つどいの広場
 (最寄駅:地下鉄名城線「名古屋港」徒歩5分)

https://maps.app.goo.gl/phJPoW3MRA8CsAZu7

● 参加費:無料
● 参加資格:小学生以上
● 内容: 実際にクナイボードに乗っていただき、乗り心地や安全性、期待感やニーズを聞き取る

■開発者、石井将文の想い

プロフィール

「幼い時、男の子は誰でも忍者に憧れる…。」そんな思いを、大人になっても持ち続け、三重大学大学院で忍者・忍術学を学ぶも中途退学した”落第忍者”。 いにしえの忍者・忍術を知るだけには飽き足らず、現代の忍具を創作する道を選ぶ。世を忍ぶ仮の姿はJavaScriptプログラマー。

石井の想い

「実際の忍者は漫画やアニメで表現されるような超人ではなく、苦無や鎖鎌などの忍具を使うことで自分の力を増強し、超人的な働きを行うことができたという面があります。しかしそれら古の忍具はアスファルトで覆われた現代の街では力を発揮できません。そこで都市で生活する人間の移動力を格段に高めてくれる令和の忍具「クナイボード」を発明しました。これを使う人は、歩くより楽に、走るより早く移動でき、忍者にも勝さる移動力を手に入れることができます。

そして毛細血管がからだの隅々に栄養を届けるかのように、クナイボードは街の隅々まで人々の足を運び、その土地ならではの魅力を発見させることができます。街を歩き、クナイボードで走りながら、観光地や街のよさに触れることで、地域経済の賑わいを生み出したり、地元コミュニティの活性化に繋がっていきます。地域の観光資源や地元の事業が注目を浴び、多くの人々が訪れ、街に新たな循環をもたらすのではないかと期待します。」

ぜひ忍具「クナイボード」に乗ってみてください。あなたも忍者になりましょう!


本件に関するお問い合わせ先

Poc up スクール NAGOYA

チーム「KUNAI」代表: 石井将文      TEL:090-9202-1404           Email:masa@fumi.ninja

Poc up スクールNAGOYA 企画運営:株式会社On-Co 藤田 
TEL:080-7704-1568 mail:support@on-co.co